お客様の要望をカタチにするという使命から、
組織運営の改革を発信するという使命へ。
営業DX推進部は国内・海外の営業インフラ整備をおこなっている部署です。私はそこで営業企画として、営業関連DXの企画・運営を担当しています。
入社後は、セールスエンジニアとして関東エリアのお客様を担当し、アズビルの販売店の担当や、エンドユーザーのお客様に、バルブなどのプロダクト製品、制御システム、省エネなどの提案や、エリアの業績や実績の集計をおこなっていました。
そんな中、現在所属している営業DX推進部が新設されました。上司に声をかけてもらったことがきっかけで、産休・育休から復帰後に異動することになりました。育児と仕事の両立のため、出社と在宅を組み合わせて時短勤務で働いており、仕事でもプライベートでも新しい道に踏み出すことができています。
変化には必ず衝突があるけれど、
仲介役の動き次第で、
良い方向へと舵を切ることができる。
現在は新たに導入した売価管理システムの運用を中心に、データ分析を担当しています。過去の実績を見ながら、見積もりの申請や承認ができるシステムです。導入の目的は、地域ごとにばらつきのあった製品販売価格を統制し、データを見ながら提供価値を最大化して販売できるようにすることです。私は各所から出た改善要求や不具合の取りまとめ、それに対する改善策の提案などをおこなっています。
導入時は社内から様々な声が上がりました。新しいフローにより、人によっては業務が複雑化してしまうケースもあったからです。しかし、最終目標は適正収益により組織全体の成長に繋げること。そこに達するための現場との仲介役として、私がいると認識しています。この部署には私のようなセールスエンジニアの現場経験者もいれば、そうでない人もいます。システムを実際に活用するのは現場の社員なので、私も、セールスエンジニアの目線を持って提案することを心がけています。「前向きに活用してもらうために簡略化できる工程はないか」など、予測しながら動けることを、自分の強みとして発揮していきたいです。
自分1人では突破できなかったかもしれない。
でも、チームでなら乗り越えることができる。
入社後のセールスエンジニアの経験で1番印象に残っていることは、スマートファクトリーを目指すお客様の案件です。お客様の新規工場建設に伴い、BSC※1の空調制御システムにAAC※2の省エネ機能とエネルギー可視化システムを組み合わせたご提案をすることになりました。
お客様の工場担当者と打ち合わせを重ね、複数のご提案をしましたが、お客様の要望を実現するためには、どうしても高価格なご提案となってしまいました。金額の兼ね合いから、受注は難しいと感じる場面もありましたが、そこで尽力してくれたのがAAC・BSCのセールスエンジニア・システムエンジニア・メンテナンスの先輩達でした。私からの些細な質問に真摯に対応してもらえたおかげで、ご要望に対しどのような価値を提供できるのか、実現のために必要な費用はどれくらいか、先方に事細かにご説明することができました。その結果受注に至ったのです。
また、後日、工場担当者が社内の会議でアズビルを推薦してくださったという話もお伺いしました。私が何でもご相談いただけるようにフランクな関係性を心がけていたこともあるかもしれませんが、BSCの担当者とお客様との信頼関係も理由の一つであることは間違いありません。私が営業担当者として受注しましたが、AACとBSCの枠を超えた協力体制が無ければ実現しなかったはずで、非常に心強かったです。
※1 BSC…ビルシステムカンパニー
※2 AAC…アドバンスオートメーションカンパニー
対お客様から対社内の業務への変化。
今のポジションだからこそ、風土づくりにも関われる。
産休・育休から復帰し営業DX推進部へ異動したことを契機に、仕事の視点が変化しました。セールスエンジニアとして働いていた時は、チームメンバーと協力して受注に繋げることが1番の喜びでしたが、現在は、必要な改革を社内に展開し組織全体を支援する役目です。その結果、現場で活躍する社員に良い環境を提供することが、今は1番嬉しいです。
営業DX推進部は、まだできて間もない部署です。皆で試行錯誤しながら取り組んでいるため、どうしても業務の属人化が起こりがちです。ですが、今後はこの部署にも新しい仲間が増えていくことでしょう。どんな人が仲間に加わっても活躍できるように、データの整備と共有化が喫緊の課題です。私は入社当時から、アズビルの雰囲気を魅力に感じていました。OJTの先輩に関わらずどなたにでも気軽に質問することができますし、「今日体調悪そうだけど大丈夫?」と様子をよく見ていてくれ、心配して声をかけてもらえることもありました。自分がそう接してもらったからこそ、未来の仲間にもその風土を繋げていきたいと感じるのかもしれません。風土を育んでいける体制を整え、社内改革の発信地としてより盤石な拠点にしていくことが、私の目標です。
記事及び写真は取材時のものです。